翌日のゼミ室では,

特に昨夜の話題はあがらなかった.


これはこのゼミ室の特有な点かもしれない.


常に今を見ているいえば聞こえはいいかもしれない.

明日は明日の風が吹く…のような.


だが,

ただ単に終わったものに関しての興味が激しく低いだけなのだ.



この温度差に慣れるまでに時間がかかった.


だから,

冴俊のあのイラつくメールに文句を言うこともないし,



宛先間違えただろう神尾のメールについて口にすることもなかった.


全て終わったのだ.



茜さんを除いては.