好きだった。
ううん、好きなんだよ。本当に。



涼介君の気持ちが私に向いてくれる日は
来ないのかな…。



「海花ちゃん、これからも友達として
仲良くしてくれる?」

ふいに。耳に、心地よい声が届く。
でも内容は声とは裏腹に残酷で。

「う、ん。」

必死に声をしぼりだした。
だって。

無理だよ。仲良く、なんて。
そしたらもっと好きになっちゃうよ…。