だけど、そんな期待。そんな夢物語。

簡単に砕かれちゃうんだ。
君の、たった一言で。

「ごめんね。」

そう言われた時やっぱり、って思った。
私じゃ駄目なんだなって。

「杏奈が、好きなの?」

きっと、私の声は震えていたと思う。

こんなこと、聞かなきゃいいのに。
聞けば辛くなることくらいわかるのに。


だけど、聞かずにはいられなかった。