後ろから覗き込もうとすると、パッと紙を隠される。


それをそのまま紙を優ちゃんに見せた。


「……」


「………です」


2人でこそこそ話したあと、こっちを向いた。


「知りたい?」


桃ちゃんがニヤニヤしながらいう。


「ま、まぁ…知りたいけど」


「あのね…」


「王子先輩と一緒だよ!」


「…っ」


満面の笑みで言われ、直立不動になってしまう。


「先輩と一緒、良かったですね」


桃ちゃんの優しい言葉に、なぜかなきそうになってしまう。


「…私」


「うん」


「先輩と同じ班で、嬉しい」


「凄い、凄い嬉しい!」


この嬉しいと思う気持ちが恋心なのか…


移動教室でわかると思う、多分