「王子先輩!」


「早いな、もうでたのか」


「高校生ですからね、早く入らないと」


先輩が私の濡れた髪を見ている。


「髪…」


「髪?」


「おろしてるのか」


「はい。お風呂上りですし」


そーいや、昼はポニーテールだったな。


「ひゃっ?!」