誰かが声をかけてきた。


「は、はい!」


反射で大きな声を出してしまった。


「んだよ、お前か」


振り向いた先には、さっきのむすっとした男が立っている。


「なんでこんな所にいるんだよ。…鍵の受付は真逆だぞ、真逆」


「えええええ?!」