バクバクと心臓が音を立て・・・

顔に熱が集中するのが分かった。




「~~っ///」


あぁ、なんかもう、ヤバイ・・・




奴の体温とか

細いのに筋肉がついてる体とか

息遣いとか



そういうのが、私を動揺させる。





もはや混乱状態の私に、奴は囁いた。


耳元で、妖艶に、甘く。







「お前は、ぜってぇ俺のこと好きになる。」








その言葉に、もちろん私はこう答えた。




「誰がお前なんか好きになるかよっ!!!」



こんな・・・こんな俺様、誰がっ!!!!!






奴はフッと笑って、余裕そうに言う。




「いいや。お前は、ぜってぇ俺に惚れる。

っつーか、俺がぜってぇ惚れさせてやるよ。


だから、覚悟しとけよ?」





私は当然ムッとして、奴の顔を見上げた。


そして、ギッと睨む。




「ばーか!惚れさせるなんて、百万年はえーんだよ!」


舌を突き出して言えば、奴は一瞬ポカンとした後。




・・・・・・爆笑し始めた。





って、いやいや、なんでだよ!!!

お前の笑うツボが全く分かんねぇよ!