くすぐったくて、恥ずかしくて。


ぎゅっと目をつぶった。




ドキドキドキドキ・・・。




心拍数がハンパじゃない。






奴は、耳元で囁いた。



「なぁ・・・マジで、真っ赤じゃないわけ?

嘘ついたら、今度は――


――唇の方、舐めるけど?」





あぁぁぁああぁぁあぁぁぁあ//////




「はい!真っ赤でした!

メチャクチャ真っ赤でした!

すみませんでしたぁ!!!」



私は即座にそう叫んだ。






ヤバイヤバイヤバイ!


唇は、ヤバイって!






奴は満足そうに微笑み、言った。



「よくできました♪」





あぁ・・・もう。


コイツといると、調子狂う・・・っつーか、

私が、私じゃなくなるっ・・・・・・。






なんなんだよ、と、心の中で、誰かに悪態をついた。






こんな、こんな変な奴にドキドキするとか・・・


・・・・・・ありえないんだからなっ!!!



そう、心の中で、思いっきり叫びもした。





ぜってぇ、ぜってぇ、ありえない。

だって私は、羽依一筋だからなっ!!!