腕を引かれ、部屋の中に強制収容された私。



「ぼやぼやしてんなよ。

さっさと来い。」



あぁ、確かにぼやぼやしてたもんな。


まぁ、そこは認めるよ。けど・・・・・・





「なんでハグする必要があんだよ。」


私の鼓動がもの凄いスピードになってんだが。




「・・・・・・嫌なのか?」


答えずに、そんなことを聞いてきた森井千春。




なんで・・・んな、切なそうな声出すんだよ。


かすれてる声、出すんだよ。



んな声で聞かれたら――





「別、に・・・・・・。嫌、じゃない・・・・・・///」






そう、素直に答えるしかないだろ!///



言いたく、なかったっつーのに!




不本意ながらも頬が熱くなる。


あぁ、もう!



私らしくねぇ!!!





けど、実際。


森井千春の腕の中は、温かくて、なんか、安心できて・・・



嫌いじゃ、ないんだ。













赤くなっているであろう頬を、隠すように俯けば。




森井千春の綺麗な長い指が、私の顎をとらえた。





くいっと、強制的に顔をあげられ、

森井千春とバッチリ目が合う。