言葉は、案外するりと出てきた。




誤解されるより、気持ちを知られる方が、何百万倍もいい。










・・・・・・にしても・・・



顔、見られてなくて良かった。





ものすっごい熱いから。










ドキドキドキドキドキ・・・




心臓がかなりうるさい。






人生初告白なんだから、仕方ないんだろうけど。












「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘だろっ・・・・・・」





たっぷり数秒の間の後。



森井が呟いた言葉だった。







本当に、信じられない、というような響き。










カッチーン





何それ。





何それ何それ何それぇーーーーーー!!!!!!








私は、緩んでいた森井の腕から逃れ、森井と正面から向かい合った。





顔はまだ微かに熱いが、そんなの気にしてられるかっ!!!



私はギッと森井を睨みつけ、叫び始めた。




「森井!!!誰がこんな嘘つくかよっ!!!!!!

私は本気の本気だぜ!!!


だいたいっ!私だってお前なんかが好きとか、信じらんねーよ!」