ちょっ・・・なんでこうなった!?



どうしてあの流れでこうなるんだよ!?




完璧に、私が脳内で1人漫才してただけだろ!?



え!?漏れてたのか!?


1人漫才の内容が漏れてたってのか!?





いや、でも、なんねぇだろ普通!!!




森井が私を抱きしめることにはなんねぇだろっ!!!













・・・頭の中は、メチャクチャで。



顔は、熱くて。





それでも。



どこか、安心すると思ったのは・・・なんでだ?








「本当、だろうなっ・・・」


耳元で囁かれた言葉。






心臓が、うるさい。





「何が、だよっ」



精一杯に、紡いだ言葉。






「お前の好きな奴はバスケ部じゃないって・・・本当かって、聞いてんの。」






――戸惑った。



森井の声が、あまりに真剣で。






「本当だよ。

私の好きな奴は、バスケ部じゃねぇ。

嘘ついて、どうすんだよ。」






なんで――




なんでそんなに疑うんだよ。


確かめるんだよ。






真剣に・・・必死に、聞いてくるんだよ。