おぉ。なんか怖いぞ。


「じゃあ、なんでバスケ部見てたんだ?」




・・・・・・なんでそんなに執着すんだ?


バスケ部嫌いなのか?





心の片隅でそんなことを考えつつも、森井の視線が痛い。



そんなに見るなって!

顔が赤くなっちまうだろ!



しかし本人にそんなこと言えるはずもなく。





私は、顔を背けて答えるんだ。


熱くなりそうな顔を、隠すために。



「中学の時、バスケ部で・・・バスケ好きだから。

それだけだよ!見てた理由なんて。」



乱暴に言い、私はさっさと掃除を始める。





あぁあああぁぁあぁぁ!!!



なんて可愛くないんだ私!


いや、私に可愛さを求めるのが無謀だったかっ!!!







心の中で猛然と頭を抱えつつ、私はせっせと棚の上の埃を取る。





今はバスケ部どうこうより、告白だろ告白!


でも、どんなタイミングで言うんだよ!?



ああっ!!!なーんも考えてねぇっ!!!!!!





なんかもう、メチャクチャだぁー!!!



と、心の中で叫んだ時。














―――ぎゅぅっ






・・・・・・・・・後ろから、抱きしめられた。







・・・・・・・・・・・・・・・・森井に。












――――――――って・・・はぁ!?