連れ出してもらえなかったら、かなりの混乱状態に陥っていただろう。
というか、あの時点ですでに混乱状態だったけど。
羽依はその後、私の手を引き、
羽依のお父さん・・・斎(イツキ)がやっている
喫茶店まで走った。
で。
『茜、大丈夫?
あの、なんかヤバそうだったから連れ出したけど・・・
連れ出さなくても、平気だった?』
などと、心配そうに聞いてきた。
勿論、思いっきり首を横に振った。
羽依は一瞬ほっとした顔を見せた。
けどすぐに、また心配顔になった。
そんで、言ったんだ。
『森井先輩、"来る者拒まず、去る者追わず"で、
有名なのに・・・・・。
もしかしたら、茜、大変なことになるかも。』
と。
そして、更に。
真剣な顔で言われてしまった。
『でも、茜、森井先輩には逆らえないでしょ?
だって、仮にも助けてもらったんだから。』
これにはう゛っと詰まった。
さすがは羽依。
私のことが分かっている。
私は"恩は絶対に返さねばならない"と思っている。
つまり。
奴に逆らえない可能性大・・・というか、
おそらく逆らえないだろう。
というか、あの時点ですでに混乱状態だったけど。
羽依はその後、私の手を引き、
羽依のお父さん・・・斎(イツキ)がやっている
喫茶店まで走った。
で。
『茜、大丈夫?
あの、なんかヤバそうだったから連れ出したけど・・・
連れ出さなくても、平気だった?』
などと、心配そうに聞いてきた。
勿論、思いっきり首を横に振った。
羽依は一瞬ほっとした顔を見せた。
けどすぐに、また心配顔になった。
そんで、言ったんだ。
『森井先輩、"来る者拒まず、去る者追わず"で、
有名なのに・・・・・。
もしかしたら、茜、大変なことになるかも。』
と。
そして、更に。
真剣な顔で言われてしまった。
『でも、茜、森井先輩には逆らえないでしょ?
だって、仮にも助けてもらったんだから。』
これにはう゛っと詰まった。
さすがは羽依。
私のことが分かっている。
私は"恩は絶対に返さねばならない"と思っている。
つまり。
奴に逆らえない可能性大・・・というか、
おそらく逆らえないだろう。