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ピピピピピピピピピ
目覚まし時計のアラームが、部屋に鳴り響く。
あー・・・うっせぇ・・・・・・
もぞもぞと動き、アラームを止めた。
ついでに、時計の画面を見れば――
6:32の液晶文字が。
「・・・・・・起きねぇと・・・」
まぁ、アラーム鳴ってたんだから、当然だが。
ふわーっと大あくびをかましつつ、
昨日のことを思い出し、顔をしかめた。
――森井千春(チハル)。
それが、救世主・・・じゃない、奴の本名。
もう、救世主じゃない、奴だ、奴。
そう決めたのは、確か昨日、寝る直前だ。
ちなみに、本名は羽依が教えてくれた。
・・・・・・というか、羽依にはマジで感謝だ。
あの、何か意味解んねぇ状況で。
羽依が
『あー!!!今日、茜と私、先生に呼ばれてたんだった!
じゃ、千秋先輩、森井先輩、そういうことなんで、サヨウナラッ!!!』
とか、嘘をついて、脱兎のごとくその場から私を連れ出してくれたんだ。