守りたいものがある・・・大切な物がある。
私は・・・透を守りたい・・・・。
助けたい私の命なんか必要なんかないから。
――――――――――「四葉だよ!」
――――――――――「願いが叶うね。」
――――――――――「一緒にずっと、いようね。」
た~くさんの言葉が飛び散る中・・・君は言ったじゃん。
――――――――――「あぁ、約束だ。」
ずっと、一緒にいたい・・・幸せなんか望まないから、ずっとずっといさせてよ。
私は、前に四葉探しをした草はらのなかに走り込んだ。
気まぐれな感情。
ただ体が動いたんだ。
――――――四葉は願いが叶う。
その、言葉が一瞬して頭の中に思い浮かんだ。
さがせ、さがせ・・・探せばいいんだ。
見つければ、きっと・・・透の病気は治る。願い事をすればいいんだ・・・治してって願えば。
泣きながら、ずっとさがし続ける。
「見つからない。」
「みつからない。」
「お願い、お願い、透をたすけてよ~!!」
大好きな人なんだよ。
いとしの人なんだよ・・・・好きなんだよ。
ほかの何もいらない・・・・いらない・・・とおるだけいれば十分なんだよ。
――――――――「余命一ヶ月なんてねぇ。」あの時の看護師の言葉が頭の中で響いた。
別れは突然。
いつ来るかなんか、わからない。
明日かも・・・一ヶ月かも・・・一年後かも・・・・今日かもしれない。
私は、昼休みお昼ご飯を食べながら親友と話をしていた。
透のことで頭がいっぱいで、ご飯の味なんか全然わからない。
お母さんが、甘く作ったはずの卵焼きも・・・なにも味を感じない。
美味しくない、食べたくない。
私は、少しお弁当を食べると、カバンの中に直した。
「食べないとダメだよ・・・。」
心配そうに見てくる、親友の友美・・・友美までにも迷惑をかけちゃってるよ。
お母さんにも・・・迷惑をかけているのに、私ってダメだな。
「ダイエット中でね、最近太ちゃったんだよね。」
私はアハッハそう言って、無理やり笑顔を作った。
でも、友美はそんな私を見逃さない。
「嘘つかないの。」
ドキっ
嘘っていうのを見抜かれ、心臓が一気に高鳴った。
やっぱり、親友ってのは相手のことが一瞬でわかるのかな。
さすが友美だよ・・・嘘ってバレちゃうじゃん。
「透くんは、肺炎じゃない・・・・そうでしょ?」
私は、苦い表情を浮かべる。
じわっと涙が溢れてきそうだ、私は溢れそうになる涙を我慢して・・・首を縦に振った。
透は、肺炎なんかじゃない。
「透は、頭に腫瘍があるんだ。」
涙が自然と流れていく、一粒とまた一粒と。
私は、その涙をハンカチで拭き取った・・・友美は、私に近寄り「助かるよね?」と聞いてきた。
友美は、黙り込んだ私に不安そうな顔で見つめてくる。
友美はいつだって、私のお手伝いをしてくれた。
勉強だって、私が透と付き合うとき私のことのように喜んでくれたり。
悲しいことがったら私のことのように、悲しんでくれた・・・私のかけがいのない親友。
「っ・・・、二つあって一つ取れたけど。」
ずっと、苦しかった。
本当は誰かに言いたかった・・・頼りたかった・・・そんなあたしに気づいてくれてありがとう。
「もう、余命一ヶ月なの・・・・。」
涙がぶわっと何粒も何粒も止めることをやめない。
泣いたらダメって心では思っても・・・全然止まらないよ。
「死んでもらって欲しくない。」
「生きて横で笑って欲しい。」
「ずっと、ずっと、ずっと・・・・」
「っ―もっと、ずっと一緒に居たい!!」
私は息もつかずに話したので、呼吸を正すために深呼吸をする。