「…なんだよ、跳べたのか?」

笑いながら佐川に言う。

「お前こそそのちっせー体で跳べたのかよ」

「お前と対して変わんないだろ」

「はぁ!?俺と5㎝も差があるじゃねェか!」

「ああ、僕の方が高いんだよね」

「お前の方が小さいんだよ!」

「同じような目線だろうが!」

「5㎝も差がある!!ほらお前の方が小さい!」

そう言って目の前に立つ佐川。

「お前背伸びしてない!?揺れてるけど!?」

「してねーよ!してんのはお前!!プルプル震えてるのもお前!グラグラ揺れてんのもお前!!」

一喝されて背伸びをやめる。

小さく舌打ちもしたが。

佐川の後ろを見ると、武島先生が歩いてきていた。

「…お前ら、なんでいつもサボってんだよ」

呆れたようにため息を吐き出した武島先生。