あーあ、不登校になってやろうかなーマジで。
虐めに近くない?てか虐めじゃない?
ダメ、ゼッタイ。イジメカッコワルイ。
ポスターでも作ってやる。
どんなポスターにしようかと考えてたら、佐川の声が聞こえた。
女は端の方で騒いでいる。
「おい、銀」
「…ん」
顔をあげた。
あ、やべ、目がぼやけてる。
無意識に目を擦った。
「……あ」
「どうした、佐川?」
はっきりとは見えないが、こちらを向いているのはわかる。
「……お前、女みたいだな」
「……は?」
やっとぼやけなくなったと思えば、今度は佐川の頭と目がぼやけたらしい。
「目は生きてないし口調も男みたいだけど、雰囲気っつーか…お前と2ヶ月しか一緒にいねーけど、時々女に見える」
「…女見すぎて男も女に見えるのか?近くに病院あるけどついて行ってあげるぞ?」
「行かねーよ!てか俺女たらしじゃないから!なんでそんなイメージついたの!?」
「第一印象」
「普通の男子高校生ですけど!?茶髪だけど水泳やってたからだからな!染めてねーんだから!ピアスも1個しかしてねーし!」
「茶髪にピアス、これだけであら不思議、チャラ男になりましたー」
「なに料理してんだよ!三分クッキングならぬ三秒クッキングか!!」
「不味そう」
「もう黙れよお前!!」
はぁ、とため息をついた佐川。