「はぁ?なに言ってんだおま…あ、ちょっと顔見えな…あの、目の前にいるのやめてくれませんかね、今女たらしと話してるんで」
「女たらしと話してるとかお前何言っちゃってんの!?流石にそれは傷付くわ!」
佐川と話してるのに間に入る奴いるか普通。
回りはキャッキャしてうるさいし、佐川は見えないし、女の子に囲まれちゃってるし。
「ねぇねぇ銀くん、銀くんって何好きなの?」
「え?いや得になにm」
「好きな女の子のタイプは?」
「わかんn」
「お弁当のおかずは何が好き?」
「お弁当あんま食べなi」
「今度お弁当つくってあげるね!」
聞けやァァァ!!
人の話聞けやァァー!!
なんなんだコイツら!?
自分で聞いてきながら最後まで聞かないとかなんなの!?
一体何がしたいの!?
「銀くん銀くん」
「ねぇねぇなにがいい?」
「付き合ってる人いる?」
新種のいやがらせか?
「…あのさ、悪いんだけど。退けてくれる?」
いい加減イライラしてきた僕は苦笑いしながら言った。
「えぇー!まだ話していたいよぅ」
「あ、あはは、じゃあまた今度話そう?」
話なんてしてないだろ、と思ったがとりあえず黙っとく。
「ずるーい、愛華だけー!」
「いくらでも話しはするからさ、いい加減退けt」
「やったあ!また話そうね銀くん!」
「うんわかったから退…」
「私とも話してね!?」
「あたしが先!」
「はぁ!?あたしが最初に決まってんでしょ!?」
次は順番争い!?
「なんでもいいかr」
「「「よくないの!!」」」
「………」
もういい、ぐれてやる。
机に伏せた。