「一度の授業で一度参加すればいいんじゃないんですか」

「それは参加と言わん!!テメェら残り10分連続で最高段跳べ!!」

「「えー……」」

武島先生はイラついた様子で「早くお前らも跳べ!」と他の生徒の方へ行った。

「……面倒くさい」

「俺も…」

佐川が横になった。

コイツやる気ないな。

「佐川、やるぞ」

「マジかよ…このまま寝たい」

「起きろバカ」

そう言って佐川の腹を踏んだ。

だんだん力をこめていく。

「ぐっ…あ、あの…そこ、みぞ…っう」

「じゃあ起きろ」

「いやっ…お前が踏んでるから起き上がれないんだけど…っ!?」

スッと足を佐川の腹から退け、跳び箱へ歩いた。

佐川も起き上がりそれぞれの跳び箱の前に来た。

(あーあ、つまんねーな)

それから約10分、僕達は跳び箱を遊びながら跳んでいた。