旦那のジンが帰ってきたのは
夜の11時過ぎだった。


すでに食べてきたって言うから
あたしたちは少しお酒を飲んでテレビをみてベッドに入る。



「ねぇ、やっぱ働こうかなって思うんだけど。」


「何、そんな暇なの?」
ジンが携帯をいじる手を休める


「うぅん。。
っていうよりも、なんか時間を無駄にしてる感じがして。
赤ちゃんできるかもわかんないのに
ずっと家にいるのもなんかヤなの」


「そっか・・」


ジンはそういうと、
隣にねっころがったあたしをぎゅっと抱きしめる


ジンのいい匂い。

もやもやした気持ちが解けてなくなるような
優しいぬくもり。


「カナの好きにしたらいいよ。
僕はカナが幸せならそれでいい。
家事も、分担すればなんとかなるだろうし」


「うん・・ありがとう」


視線が交わり
唇を重ねた