なんだかあたしって邪魔じゃない?
ポパイとアリサを二人きりにしてあげた方がいいような。

でもここウチだし。
あたしが出掛けるのは変だよね。


「ねぇアリサ、ちょっと出ない?
俺洋服買いたいんだけど
カナが付き合ってくれなくってさ。」

ポパイの言葉にあたしもアリサも
別々の意味でびっくりする。


「え!
いいいい行く!
もちろん!」

アリサはさっそく立ち上がりそうだ。


「ちょっポパイ!
アリサ来たばっかじゃない!
もっとゆっくりしてからで・・!」

あたしがそう制止するのも聞かず
ポパイは立ち上がった。


「え?別にいいじゃん。
アリサがいいって言ってるし。」


「で・・でも!」


「カナも一緒に来たいの?」

ポパイに逆に聞かれた。

反射的にアリサを見ると
アリサは無表情・・・いや、
何か訴えるような微妙な表情で
あたしをみている。

・・・二人で、出かけたいのね・・。

「・・うぅん、
あたしは家の事しなきゃだから行けない。」

そして笑顔で続ける

「気をつけて・・行って来てね」