六虹は学校の側の公園で
ブランコを揺らしながら
ちょうど1年前の今日を思い出した。

少しぎこちなかったあの頃を
思い出すと自然と顔がニヤけてしまう。

なんと初々しかったのだろうか。


夕日もほとんど沈みかけの
放課後の公園で1人。

なんだか今日は1人でいたい気分だった。


「はぁ…。」
重い溜息をつき
ノロノロと腰をあげて
出口に向かいつつ
厨二病風に
飲んでいたフルーツ牛乳の
紙パックを後ろ手にゴミ箱に投げる。

パスッ

成功。