ぐるぐる回る頭の中……。

でも、このままじゃダメだ!!って事はわかってた。




弱虫なアタシ……ホントは逃げ出したい。




行動しなきゃいけないと思うのに。




ケンとの今の関係が壊れてしまうのが怖くてしょうがなかった。




沈黙の後。




先に口を開いたのはケンの方だった。





「今の話……ホント??」



そんな風に聞かれたらもう……誤魔化せないよ。


真っ赤な顔でこくこくと頷く。






更に続いた沈黙……の後、ケンは言った。







「俺も葵の事気になってた」






顏を上げるとケンも緊張した顔をしていて……でも笑ってくれてた。



大好きでたまらない、愛しい人の笑顔。

こんなに、見つめているだけで壊れちゃいそうなぐらい好きなのに。



それ以上に惚れ直すぐらいカッコいい!!



心臓が止まっちゃうんじゃないかってぐらいびっくりしたんだから。




まさか……気にしててもらえるなんて、そんな答え想像もしてなかったよ。