年が明けて……アタシはそんな心のまま、かっちゃんと付き合ってみることした。



気になった人と付き合ってみる。


そんな普通の事から始めてみるんだ。


流されるのではなく、自分で未来を探してみよう。





「原口さん、アタシかっちゃんと付き合う。ゴメン!!」



原口さんは……少しだけ悲しそうな顔をして



「最後に髪だけ触っていい?」



アタシの頭をそっとなでて見送ってくれた。




「頑張れよ!!」


「うん!またメールするからね!!」




お客さんと付き合うとなるとお店にも影響が出る。



マスターにも相談した結果みんなに祝福されて辞める事になった。




「かっちゃんはホントいい奴だからな~あやにはもったいないわ」




マスターはそういいながら見送ってくれた。