そんな状態で迎えた19歳のクリスマス。
夜景の見えるバーにアツシといた。
寂しい二人。
お互い過ごす相手がいないんだからしょうがないケド。
「ね~今だから言えるけどさ、ホントはあの車屋で働いてる時冷たくなった時期あったじゃん?あれ受付の子と付き合ってたでしょ??」
「葵も別れる間際に付き合ってた奴いたでしょ?バイト先の……」
顔を見合わせてくすくす笑った。
確かに暴力を振るわれたときに頼った人がいた。誰でもいいから優しさを求めた時期があった。
怖かった……逃げ場が欲しかった。
アツシも一緒だったのかな??
これで本当にお別れだね。
最後のアタシ達は触れ合うこともなく、またね!を言う事もなくバイバイした。
サヨナラ。