日曜日。
電気街に向かった二人。
やれメーカーは何がいいとか、メモリがどうのとか言ってる原口さんを置いてキラキラした瞳で店内を見渡す。
初めて見るパソコンはオシャレで全部カッコいい♪
学校に置いてあるような古いのとはやっぱ違う。
「あや~??これとかどう??」
原口さんの指差した一台。
にじゅう……さんまんえん?????
こんなに高いの買ってくれるの??
「マジで!?これお揃い??」
「これなら結構いろいろ出来そうだし……さ」
そう言う原口さんに笑顔で頷いた。
このパソコンがアタシとリュウジを繋いでくれたんだよね。
アタシ達の想いが詰まった箱……恋箱。
バカなアタシでごめんなさい。
振り向かない相手だって知ってたんだよね?
それでも繋がる為、アナタがくれたこのパソコン。
原口さんの優しさに、今でも本当に感謝しています。