「俺の事信じられないの？？」



怖い、怖い目をしたアツシ。


嘘つき……。


オンナに手出した事無いって言ってなかったっけ？？


全部嘘なんだ、この人は。





涙目で睨みつけるアタシに気付いて我に帰ったアツシは急に甘えモードになった。


「葵っ！ゴメンな！！痛い？？？」


今までだったら許してたと思う。


でも、もうダメだよ。




好きなのに。



アタシどうしてアツシの事嫌いになれないんだろう？？



嫌いになれれば楽なはずなのにね。