「アツシ……話があるの」
「どうした~??」
こういう時に限って機嫌のいい笑顔のアツシ。
いつもこの顔に流されてきたんだよね?
だけど。
今日は……言わなきゃ。
「ねぇ?お母さんの事とかなんで嘘ついてたの??」
「は??嘘じゃねーし!!」
「調べたんだよ?萌ちゃんだってホントは血繋がってんじゃん」
「何それ??そんなの俺も初耳なんだけど」
俺も初耳って……。
巧みに誤魔化そうとするアツシ。でも……顔が明らかに動揺してるよ?
「別に今までの嘘はいいからさ、許すから……だからホントの事言ってよ。このままじゃもう信用出来なくなっちゃうよ……」
そう言った瞬間。
アタシは布団に叩き付けられていた。