「葵にお金の管理は任せるから」



そう言われても言われるがままに払うしかない。



「貯金は?」


「そんなのある訳ないじゃん!」


「は??何で??」




全てはアタシの管理が悪いんだと言われた。




自分用に買った発泡酒の缶。




たった1本なのにアツシは冷たい目で


「オマエ飲み過ぎだから……」


そんな事すらののしるように変わっていった。




イライラしてる日は特にアタシに当たってくる。


大きな声。


大きな物音。


体に傷をつけられるような事はなかったけれど。


壁にはアツシの殴った穴が数ヶ所開いてしまっていて……。





変わってしまったアツシが怖くて、アタシは日々怯えていた。




それでもきっと優しいアツシに戻るはず!そう思って耐えていたんだ。