それからその日も、次の日も、その次の日も、アツシはうちに¨帰って¨来た。
アツシには本当は帰るべき場所があるのかもしれないけど別に詮索はしない。
必要以上に信じたくないからあの日以降
「帰ってくる?」
なんて聞いた事ないけどアツシは帰ってきていた。
部屋の中は「東京」「実家」と書かれたダンボールで片付いて行く中
アツシには
「本気で俺と付き合って欲しい」
そう言われて……OKした。
寂しかった訳じゃない、と思う。
一人でも生きられた。
だけど
腕枕をしてくれるアツシの温もりは本当にあったかかった。
……今度こそ幸せになれるのかな??
アツシは仕事の事も認めてくれていたから、この人はアタシの全てを包んでくれるのかな?なんて思ったんだ。