「あ、いや……。」
顔があつくなる。
彼女でもないのになんて事を口走っちゃったんだろう???
「ゴメンね、変なこと言って。大丈夫だから」
何が大丈夫なのか……訳のわからない言い訳をするアタシに
「出来るだけ早く帰ってくるから!」
アツシはすごくすごく嬉しそうに笑うと……ご機嫌で仕事に向かっていった。
なんかおかしいけど、不思議と嫌じゃなかったんだ。
手を出されなかったから??
それだけ??
自分でもよくわからない。
アツシが本当に東京まで来るとは思えないけど、今はこんな関係があってもいいのかな?
そう思い始めていた。
深入りは絶対にダメ!!
本当に一緒に東京に来るんだったら……そしたらその時は真剣に考えよう。
後からアツシが何度も言ってたコト。
「いつ帰ってくるなんて突然言うからさ~でもあの時の葵が可愛すぎて帰ろうって思っちゃったんだ」
アタシがこの言葉を言わなかったら……今頃どうなっていたのかな??