次の日……。
サエさんに教えてもらった電話番号に早速かけてみた。
彼氏、アキラさんの携帯番号を教えて貰ったんだ。
「イキナリ事務所じゃかけづらいでしょ?」
それはサエさんの優しい配慮。
3回呼び出した後アキラさんが出た。
「もしもし?あのっアタシ、サエさんの紹介でっ……」
そう言うとすぐに分かってくれたみたいで
「あ~昨日聞いてるよ。とりあえず事務所来れる??」
アキラさんの勤めてる事務所を聞くと繁華街のど真ん中だった。家からも近い。
「じゃあすぐに行きます!」
ホントに……歩いてでも行けそうな距離だった。
近くには冷やかしたコトのあるホスクラやらも多い場所。そんな一角にあるコンビニが一階にあるビル。
そこを2階に上がってすぐの部屋らしい。
「岡村探偵事務所」
どうしよう!!!
ホントに探偵事務所に来ちゃったよ。
なんか……ドラマみたい!!
悪いことしてる訳じゃないのになんか変な感じだよ。
緊張をほぐすようにゆっくり一歩一歩階段を上り、ドキドキしながら扉を叩いた。