「まーさん!ありがとね!!」


きょとんとしたまーさんを置いて外に出た。携帯を握る手が震える。



アタシ達が思い出したのはサエさんの事。

彼氏が探偵だって言ってたよね!!

もう仕事終わってる頃だし。



電話はすぐに繋がった。




「サエさん?お久しぶりです。あやです〜」

「あ~久々じゃん?元気だった?」

「はい!!今フツーにホステスしてます!!」



風俗にいた私達にはホステスは普通の仕事なのだ。



「そうなんだ~アタシとセイコ姉のお店もね、結構忙しくていい感じだよ♪ってか急にどうしたの?何かあった??」


突然の電話、それには理由があるんだとサエさんに気付かれたらしい。



「実は……。」



「彼氏さん探偵だって言ってましたよね?行方を知りたい人がいるんです。」