っていっても、ここにいるのはわたしと沢城くんだけだから、わたしの手首を掴んだのはもちろん…




「…寝込みを襲うとは、先輩も大胆ですね」




「襲っ…!?わ、わたしそんなつもりじゃ…」




というかいつから起きていたんだろうか?




わたしが触り始めたときには確かに寝てたのに…




「触りたかったんですか?俺に」




「あの…その…」




徐々に狭まれていく距離にわたしはただ後ずさることしか出来ない




綺麗な顔から不敵な笑みがこぼれ、それすらも綺麗だとドキッとしてしまったが、これってもしかして絶体絶命ってやつですか?




恋愛経験が皆無なわたしはこの状況をどうすればいいのか慌てるばかりで、全然頭がついていけない




どうすればいいの?!一紀ちゃん、助けて!!




そして遂に後ろに行き止まりが現れ、逃げ場を失うと、わたしの手首を掴んでいた沢城くんがとんでもない行動をし始める