「じゃあ、またね」 あたしがそう言えば「うん」と笑ってくれるいつもの光景。 これはもうすぐ、見られなくなる…? こんなに苦しいくらいなら離れない方がいいと思ったりもした。 でもいつか、颯太くんから別れを告げられたらあたしは立ち直れない。 わがままだけどあたしからバイバイするの。 あたしはこの玄関で 次会うのを最後にしよう、と決めた。