「ごめんなさい…」 「なんで謝る」 「へ…」 怒ってないんだ。 「よかった」 一安心して、料理を再開した。 うん、醤油のいい香り。 「あの、大きめのお皿ってある?」 煮物を盛るのに、このキッチンには見当たらなかった。 「…たぶんその上」 「上?」 見上げると小さな棚が取り付けてあった。 本当にあるのか?と思いながら手を伸ばす。 「と、届かないじゃん…」