「アユムっ。帰りお茶しない?」 「ごめんっ」 あれから三ヶ月が経とうとしていた。 まだ連絡はない。 あたしは日課のようにアパートへ向かい、ポストを開けていた。 「やば、カギかけ忘れたっ」 呟きながら急いでドアノブを回す。 「……あ、れ」 ふんわりと甘い香りがする。 「う…そ……」