どうすることもできず、ただ時間だけが流れていく。 あたしが誤解を解くと言っても、「信じるわけがない」と却下された。 「アユムちゃんが出てったら、まるで人質の解放だな」 テツが半分ヤケクソで言った。 「そんな…何か方法は…」 考えようとするのに、ますます騒がしくなる周囲に恐怖が走った。 あたしのせいだ。 こんなことになるなんて。