「……ん…」

目が覚めたとき、あ、またやっちゃった、と思った。

携帯を見ると、電池はとっくに切れていて着信は分からない。

時刻は深夜3時。

散らばった缶の隙間で2人が熟睡している。

「…可愛い寝顔」

毛布をかけ、あたしは水を飲もうとキッチンへ向かった。

「……なに、あれ」

小さな窓は少ししか開いていなかったけど、確かに見えた。

パトカーの群れ。

「……事件?」