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「いっや~。よかった。いつも通りで」

帰ってくるなり、テツが言う。

あたしたちがどれほど必死だったか。

まったく。

「……え。無視?」

「テメー、焼くぞっ」

ワタルが我慢できずに飛びかかった。

「はい。ゴメンナサイ。反省してます、勝手にね」

すぐに両手を挙げ、ギブアップをしたテツ。

ワタルだって本気で怒ってるわけじゃないって分かる。

「でもさ、今だ!って、思ったんだよね~」

着替えながらテツは言う。