「何時だと思ってるんだ」

しまった。

パパがいるなんて。

「……ごめんなさい」

「どこにいたんだ」

そんなこと、言えるわけないよ。

あたしは小さな脳ミソを必死に回転させた。

「あのね――」

真っ赤になり怒り狂うパパは、それでも警官だ。

嘘は通用しない。

“痴漢に遭いそうになり助けられた”

そう言うと、途端に心配モードになり、あたしを解放してくれた。