「今日は大人しく寝てて。看病の意味ないじゃん。…寝ちゃったけど」 「っは…変なやつ」 ワタルが、笑った。 低い笑みじゃなくって、可愛い笑顔で。 うそ…… 「なに?」 「あ、ううん。薬とお粥あるから。あと、氷も」 「……うん」 「何か困ったら連絡して。番号知ってるよね?明日も来るから、食べたいものとか…」 パシ― 「え……」 熱い手が、急にあたしの腕をつかんだ。