アパートまでの道を、あたしはどうやって歩いただろう。

涙でかすみそうな視界が、ぼんやり広がっていた。

“ミナシゴってやつ”

あたしの知らない過去を、2人はどうやって生きてきたの?

辛いとき、悲しいときは、誰に癒してもらったの?

例えば泣きたいような日は?

そうやって2人だけで、支え合ってきたのかな。

そんなの、あんまりだ。

あんまりじゃんか。