――――
―――


「えっ?ワタルが……?」

夕方、カフェに来たテツがあたしを呼んだ。

「たぶん風邪だと思うんだけど」

言いながらいつものコーヒーを飲む。

そんな落ち着いてる場合か?

「熱は?」

「う~ん?あると思うよ。ってゆーか生きてるかな」

「もう、テツっ」

心配のあまり、カップを取り上げて言った。