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電話....。

手探りで携帯電話に手を伸ばす。


「ん、もしもし....」

「由紀?もしかして寝てた?」



あ。

愛おしい声。大好きな声。

「りく、、」


そのおかげで私はすっかりと目が覚めて
今が朝だという状況をやっと把握した。

私、昨日、陸の家から帰ってきたあと
すぐに寝ちゃったんだ.....。

時計をみると昼の12時を指していた。



「由紀、起きたなら、昼飯いかない?」

陸は私の寝起きの声にクスッと笑ってからそう発した。

「い、いく!」
「じゃ、1時間後迎えにいくな」

そう言って陸は電話を切った。



本当はすごく嬉しいはずなに、

私の頭には、陸の笑顔じゃなくて、
昨日のピアスが浮かんでいた。