今日は、その日から3年目の記念日。


「どうして・・・それを・・こういう日に言うの?」


私は、泣きながら彼に言った。


「・・亜由には、ずっと言わなきゃって思ってた・・」

「もっと早くに言って欲しかった・・」


「ごめん」


彼は、申し訳なさそうに私に謝った。


「もう・・いい・・・」

「え・・」

「もういいから・・。
 さっさと亜美のところに行って・・・」


「亜由・・・」


「行って!」


「・・・ごめん、亜由!」




彼は、走っていった。


まっすぐに亜美のところへ・・・。



付き合いたての頃は、まっすぐ私のところへ
どんなときでも、走ってきてくれた。



そんな、彼はもうどこにもいない。