「三番目なんて、幼稚園児だったんじゃない?一緒にしないでほしいな」


「もっとも!もっともだ!
メアリ、おまえしかいないな。
俺はもうろくした。まったく」


「違うわ。疲れてるのよ。もう休んで」


白髪の男は、異常に大きく見開いた瞳を爬虫類のごとく動かしながら去っていった。


クローゼットから出されたものの、俺は小一時間ほど部屋に留められた。

勝手口から解放されたのは明け方に近い時間。


「おい」


俺はようやく言葉を発した。
喉がカラカラでろくに声が出ない。