そんなこと言われたらあたしが特別とか
思っちゃうよ?

あたしは、なんかいらいら。

「三浦…そんなこといったらあたし
勘違いしちゃうよ」

「していいよ」

じいっとあたしを見つめる君。

これ以上まどわせないで。

「あたし。もう帰るね」

立ち上がってドアへ向かおうとしたらうでを
強くつかまれた。

「明日あいてる?」

「うん、まあ」

「お出かけしよ?明日の、1時に西垣の家行くから」

ボンっと顔が真っ赤になってあたしは
ダッシュで三浦の家を後にした。