二人の間に微妙な距離があったものの、歩くペースは同じで、

『多分悠くんが合わせてくれてる』

そんな些細なことで嬉しかった。


「乃愛、後で前いった公園いかね?」


少し低くなった声に緊張してしまう。


「いいよ?」


「さんきゅ!」


でも、次のときには普段通りになっていて…


気のせいだよね、

って簡単に頭のすみに追いやった。




「ほら、買ってきたよ」


コンビニで買ったものを置くとみんなが袋に群がった。


・・・こいつら、謝礼すらなしか?


なんてことを思ってるとは知らず、3人はそれぞれ袋から欲しいものをとる。


まぁ、もともと期待してないけど…