「ただいまー」


・・・


返事は返ってこない…


まあ、当たり前なんだけど、さっきまで楽しかった気持ちが一気に落ちる。


暗い家に最低限の灯りだけともし、自室へ向かった。


お兄ちゃんがいた頃は、まだ良かった…


お母さんも、お父さんもできるだけ家に帰って来てくれた


だけど、事故に合ってからほとんど家に寄り付かなくなったんだ……


(お前らが事故なんて起こすから、家に金を入れるために俺らが働いてるんだろ)

(全く、高校にもなってなんてことしてくれるのよ)


そんなかってな理屈を並べて、家にはほとんど帰ってこない…


ーーーどした?


急に話を切り替えて聞いてきた悠くん…